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このコラムのフィードバックをたくさん頂いたが、多くの読者はここ数週間かけたテーマがようやく書けたとほのめかしてもまだお気づきではない。ちょっとした愉快だ。たくさんのシチュエーションが寄せられており、いつも通り使わせてもらうことにした。今回のテーマは大量のカウンターの入ったデッキを相手にしたときのプレイングの基本だ。

データを送った人は不詳。相手の手札の枚数など、必要に応じて手を加えさせてもらった箇所がある。

対戦相手(14ライフ)

1水まといの洞窟(タップ)
3湿った墓(全てタップ)

墓地

邪魔
巻き直し

手札6枚(不明)

あなた(20ライフ)

3島
1平地
1森
1氷の橋、天戸
1都市の樹、ヴィトゥ=ガジー

1苗木トークン

手札

マナ流出
ロクソドンの教主
曇り鏡のメロク
セレズニアのギルド魔導師

相手は青黒コン、僕は青緑白のカウンター入りデッキをプレイしています。どのカードからプレイすればよいでしょう?

対戦相手はタップアウト。よっしゃ!そこで質問だが、このシチュエーションではどれが最もアドバンテージを取れるだろうか?

答えは簡単。君の手札ではメロクがずば抜けて危険で、出して相手が何かしてくるであろうアクションに備えてマナ流出を構える。後のターンには君はクリーチャーを通し、カウンターでバックアップするチャンスが増えているだろう。

彼はその通りにして、2ターン後に相手は投了した。

では、君にマナ流出がなく、相手の手札が6枚ではなく5枚だったらどうだろう?

メロクをプレイする理由の一つは失われるが、それでも十分すぎるほどだ。まだ答えは簡単だろう。

当初最初の質問がされたこと自体が興味深かった。このプレイヤーは迷わず正しい選択をして、2ターン後何事もなく勝ったのに、だ。本人に聞いたわけではないが、おそらくこういうことをたずねてきたのは、彼にはどういう場合なら良く、どういう場合なら駄目かという基準がまだできていないのだろう。そしてそれは彼だけではないはずだ。

大量にカウンターを持った相手とのゲームは独特の挑戦だ。君の運命は相手がカウンターできないときに通したスペルによって決する。カウンター満載のデッキのタップアウトこそ何より欲して止まないチャンスだろう。手札のうち、どれを一番カウンターして欲しくないか?ここでの答えは明らかにメロクだ。長期的にはセレズニアのギルド魔導師もメロクのように大量の軍隊を作れるが、都市の樹、ヴィトゥ=ガジーでも同じことができ、ただちに対処できなければ負けてしまうメロクがずっとずっとはるかに危険な存在だ。ロクソドンの教主とセレズニアのギルド魔導師を並べ、トークン1体と合わせて殴って10ダメージになるが、ここではゲームの終盤で別々にプレイするチャンスを窺おう。

では、もっと核心を突いた質問を。最初のシチュエーションで、相手の土地がアンタップ状態だったらどうする?

カウンターがあることは想像できる。だが2度カウンターできるだろうか?もし1度しかできなかったとしたら、マナ流出で守ってプレイでき、相手が5、6マナに伸びても追いつけない動きができる。この時点では邪魔や巻き直しはマナの都合上1度しかプレイできない。しかし、こちらがメロクをプレイして相手がマナ流出で応じ、それにこちらがマナ流出をプレイした段階で相手に2枚目のマナ流出か差し戻しがあるとメロクは墓地行きになってしまう。

この時点で、君は両方のリスクを天秤にかけなくてはならない。もし対戦相手が今マナ流出がないものの、相手のデッキに4枚あるのがわかっているなら、ロクソドンの教主をプレイし、その後マナ流出で重要なスペルをカウンターさせない(つまり常に3マナ残す)ように心がけよう。しかし、相手のドローが少なく、マナ流出がない、あるいは相手のデッキに入っていないと考えられるなら、絶対かつ速やかに前に出るべきだ。

マナがあるのに何もしないのも意味はないので、セレズニアのギルド魔導師を出して、都市の樹、ヴィトゥ=ガジーでトークン生産をするのも有効な選択肢に入ってくる。カウンターのバックアップも必要なく、相手が何をしようが場に脅威と追加のクリーチャーを出し続けることができる。私なら、この質問のシチュエーションでメロクをプレイするときではないと考えた場合、ロクソドンの教主ではなくこちらを選ぶだろう。

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