選手権を控え、前環境のスタンダードにあったデッキがローテーション後どのような構成にになるか、どういう戦略をとるかを考察。じゃああっさり気味に。

1. ソーラーフレア

失ったもの:神河のドラゴン、メロクを筆頭とするレジェンド。嘆きの井戸、未練に清麻呂の末裔。

4 Godless Shrine
2 Island
2 Orzhov Basilica
3 Swamp
3 Underground River
1 Azorius Chancery
3 Flagstones of Trokair
3 Gemstone Caverns
2 Hallowed Fountain

2 Dimir Signet
4 Azorius Signet

3 Akroma, Angel of Wrath
2 Angel of Despair
2 Skeletal Vampire

4 Compulsive Research
2 Careful Consideration
2 Court Hussar

3 Mortify
2 Persecute
4 Remand
4 Wrath of God
3 Zombify

Sideboard:
3 Condemn
3 Faith’s Fetters
2 Last Gasp
2 Orzhov Pontiff
2 Spell Snare
2 Persecute
1 Swift Silence

神河のドラゴンの代わりにアクローマを採用。ゾンビ化を3枚に増やす。リアニメイトに重点を置く変更をしたので、脅迫的な研究4、宮廷の軽騎兵4だったところから軽騎兵を2枚はずしてCareful Considerationに差し替えた。糾弾、残酷な布告、小悪疫などの除去に備えて2枚目を準備しておきたいところだ。8マナカードを増やしたので絶望の天使を減らした。前のリストと同じく骸骨の吸血鬼が2枚あるが、従来通りアクローマが出るまでの時間稼ぎをしてもらう。

未練の入っていたスロットには宝石の洞窟が入った。1マナがあるわけでもないのに使うのは疑問かもしれないが、アグロデッキのスピードに追いつくためだ。次に平地を外してFlagstones of Trokairを。燎原の火や小悪疫などに強い。

サイドボードは発展途上。アグロが多そうなら単体除去を増やす。清麻呂の末裔の代わりに信仰の足枷を入れてライフ回復を補う。ストームには素早い静寂。オルゾフの教主はタフネス1クリーチャーをまとめて除去できる。

全体を通して言えば、ソーラーフレアはキーカードがなくなったわけではなく、失ったカードも代わりがある。過去最強のデッキだったこのアーキタイプは今後もよく見かけることになるだろう。

2. Satanic Sligh:

失ったもの:痛いのは、尖塔の幻獣、あとは凍らしと血の手の炎

11 Snow-Covered Mountain
4 Snow-Covered Swamp
4 Sulfurous Springs
4 Blood Crypt

4 Shadow Guildmage
4 Magus of the Scroll
4 Dark Confidant
4 Rakdos Guildmage
3 Jaya Ballard, Task Mage

2 Fiery Temper
4 Char
4 Volcanic Hammer
4 Hit/Run
4 Rift Bolt

Sideboard:
4 Giant Solifuge
4 Stalking Yeti
3 Cruel Edict
2 Parallectric Feedback
2 Plague Sliver

尖塔の幻獣の損失は大きい。Satanic Slighの中で最強のカードだった。この損失を埋めるのに、黒赤よりもボロスにしたほうが良さそうな気もするが・・・闇の腹心を除いて、唯一黒を入れる理由になるのがShadow Guildmageだ。環境のタフネス1クリーチャーを残らず薙ぎ払う、こいつこそが黒赤にする意味だろう。

血の墓所4枚、Shadow Guildmage4枚はまず確定で、次に闇の腹心と火力呪文。軽いクリーチャーと呪文で一刻も早く手札を空にして、Magus of the Scrollが機能する体制を作る。Jaya Ballard, Task Mage と癇しゃくの組み合わせは理論上素晴らしいが、実際のパフォーマンスにはまだ満足していない。リゾルダのほうが強いかもしれないし、ことによると炎の印章でよいのかもしれない。また、ダメージかカードか相手に選ばせてしまう怒鳴りつけは血の手の炎 の代わりにはならないし、余った土地はJaya Ballardのコストになるので、悪魔火も入らない。

サイドボードはわかりやすいと思う。 Plague Sliverはスリヴァー対策に、Parallectric Feedbackはドラゴンストームに。

全体を通してみれば、メタゲームがタフネス1クリーチャーばかりになる(私は当初はそうなるだろうと考えている)なら、Guildmageの恩恵を受けるこのデッキは強い。だがそれよりも早くて大きい白系のアグロデッキが増えるなら負け組になるだろう。それでもデッキを改良できれば十分に戦えるはず。

3. Dutch Simic Aggro(エラヨウ忍者より若干重めにシフトした青緑)

失ったもの:曇り鏡のメロク、梅澤の十手、深き刻の忍者。

8 Forest
1 Pendelhaven
3 Island
4 Yavimaya Coast
4 Breeding Pool

4 Birds of Paradise
4 Llanowar Elves
4 Looter il-Kor
4 Plaxmanta
4 Ohran Viper

4 Call of the Herd
4 Mana Leak
4 Remand
4 Psionic Blast
4 Moldervine Cloak

Sideboard:
3 Spell Snare
3 Trygon Predator
3 Mystic Snake
2 Dodecapod
2 Spectral Force
2 Tormod’s Crypt

基本的なところは変わらない。極楽鳥・ラノワールのエルフ8枚体制から、2ターン目のオーランのバイパー・獣群の呼び声につなげる。梅澤の十手は腐れ蔦の外套で埋める。緑のカードは充実したものの、青いカードは強くなったとは言えない。

極楽鳥から2ターン目にアタックする深き刻の忍者やメロクはもはや過去の話だ。他の青いカードは健在だが、三角エイの捕食者は相殺も梅澤の十手も香杉の幻獣もない今、強いとは言えない。マナ漏出や差し戻しも、アグロデッキ優勢な場では活躍が見込めなさそうだ。コントロール相手なら神の怒りなり燎原の火なりをカウンターできるが、サバンナライオンや火山の鎚が相手では分が悪い。

緑を使うなら、青よりも赤か黒の方が良さそうに思える。カードの質が高く、除去があるためだ。梅澤の十手がなくなったため、たとえば闇の腹心を除去する手段に事欠いてしまう。たしかに心霊破を得たものの、腹心のようなクリーチャーにはアドバンテージを失っている。

それでもまだ青緑は組める。深き刻の忍者と世慣れたドライアドを外してLooter il-Korを加える。呪文嵌めをメインから外し、マナ漏出と差し戻し4枚体制にする。梅澤の十手がないので価値が下がったためだ。同じく価値の下がった三角エイの捕食者は獣群の呼び声と交替で、メロクのあったスペースに心霊破を入れてとどめを刺す。あとはマナベースを調整し、1/1クリーチャーのためにPendelhavenを。それでも十分とは思えない。

サイドボードの呪文嵌めは後攻で2マナクリーチャーが8枚以上はいる場合に。三角エイの捕食者はエンチャントやアーティファクト対策。神秘の蛇はメインでは重いが、コントロール相手に有効。十二足獣は手札破壊に。Spectral Forceは黒いデッキに。トーモッドの墓所は墓地を使うデッキに入れる。

メインの構成を、

-4 Plaxmanta
-4 Dryad Sophisticate
-1 Moldervine Cloak
-1 Psionic Blast
-2 Remand

+4 Vinelasher Kudzu
+4 Cytoplast Root-Kin
+4 Plaxcaster Frogling

このように差し替えるオプションもある。

全体を通してみればって?ここまで読んでもらったらわかると思う。デッキとしては使えるけれど、それでも赤や黒の方が強いと思う。青緑がメタの中心に残るのは厳しいだろう。

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