アゾリウストロンvsイゼットロン
2006年11月24日コメント (2)間が空いてすみません。ようやく時間が取れました。
次は戦略論やりますとか書いておいて、
いつのまにか変わってたのは内緒。
アゾリウストロンvsイゼットロン
選手権の後、その辺の奴らに、次は俺が何をどのアーキタイプをネタにして書けばいいか聞いてみた。俺が気になってた、ウルザトロンという答えが返ってきたときにはエクスタシーだったね。選手権のデッキリストを見る限りでも、ウルザトロンは組み方がたくさんある。最も多い色の組み合わせは青白と青赤だ。今回やりたいのは、様々なバージョンのウルザトロンの組み方、そしてできればどれが一番強いかはっきりさせることだ。
世界選手権に向けてトロンのいろいろなバージョンを試しているが、このデッキの懐の広さを語らせてもらおう。アメリカのMtGの未来を担うBen Linquistがいかにこのデッキが素晴らしいか話していた。ぶっ壊れた精神隷属機とメムナークがスタンダード落ちしてから、このデッキは構成パーツの大半をなくしたと考える奴もいる。景河とメロクのいないトロンなんてプレイするのは馬鹿だという奴はもっといる。だが、トロンさえ揃ってしまえば、相手の動きをいなしつつダイナミックな動きができるんだ。
Kyle Sanchezみたいに気の利いた導入が書けなくて残念だ。だが、中身ははるかに充実しているぜ。俺の知っている限り、Kyleはもっとも馬鹿みたいに頭が切れる奴かもしれない・・・Gerard Fabianoの次にな。
まずお目にかけたいのは、呪文の噴出をバイバックで上手く使い回す青白トロンだ。
2006 Champs - 1st Place Robert Beverley III
1 Chronosavant
2 Draining Whelk
4 Azorius Signet
3 Condemn
1 Demonfire
3 Overrule
4 Remand
3 Repeal
2 Spell Burst
4 Spell Snare
3 Tidings
3 Whispers of the Muse
3 Wrath of God
4 Adarkar Wastes
2 Azorius Chancery
4 Hallowed Fountain
2 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
1 Demonfire
1 Disenchant
2 Faith’s Fetters
2 Rewind
1 Sacred Mesa
2 Teferi, Mage of Zhalfir
2 Trickbind
3 Weathered Wayfarer
1 Wrath of God
今俺たちがどういうトロンを組んでいるのかについて書く代わり(そんなことしようものならチームメイトに殺されちまう)、州選手権で出てきたリストのうち、好みの物を徹底検証する。俺だったらこうする、ここは気に入らないという部分も含めて書いていく。
デッキリストを見て、このリストからどうするのか聞かれた。俺はクリーチャー除去が好きなので、4枚目の神の怒りは外せない。外すのは連絡1枚。ミューズの囁きが入っているので、連絡は2枚もあれば十分だ。また、このデッキが脅迫的な研究を入れていないのもわからない。たしかにトロンを揃えた後なら他のドローカードの方が強いが、緑以外のカードでトロンをサーチするならこちらの方が強い。まああえて脅迫的な研究を使わないとしたら、カードを確実に増やせるやつで良いのだろう。あと、俺なら棄却を1枚外して呪文の噴出に差し替える。クロノサヴァントをデッキに入れる気にはならない。5/5以上をデッキに入れるとしたら、アクローマを1枚。最後に、呪文嵌めを1枚減らして悪魔火を追加する。
次のはJesse Butlerのトロン。ジョージアで7位に入った。
Izzetron Jessie Butler
3 Bogardan Hellkite
2 Triskelavus
3 Annex
4 Compulsive Research
2 Demonfire
4 Izzet Signet
2 Mana Leak
3 Pyroclasm
4 Remand
3 Repeal
2 Simic Signet
2 Tidings
3 Wildfire
3 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Giant Solifuge
1 Govern the Guildless
2 Jester’s Cap
3 Spell Snare
2 Tormod’s Crypt
4 Volcanic Hammer
俺のもっともオキニなタイプだ。まずはボガーダンのヘルカイトを外して吸収するウェルクに入れ替える。紅蓮地獄は要らない。こいつでは殺したいクリーチャーを殺せないため。サイドボード用カードとして使うことはあるだろうが、どのデッキにも使えるとは思わない。早いデッキ相手なら燎原の火のほうが有効だ。こちらが殴りきられる前にプレイできたなら、相手はそこから復旧できない。なので、3枚の紅蓮地獄を外して空いたスロットは、4枚目の撤廃と、3・4枚目のマナ漏出を入れる。併合はいいカードだ。燎原の火と相性も良く、ミラーマッチに効くカードがメインから入っているのが心強い。サイドボードに4枚目が欲しい。呪文嵌めと取り替えるのがいいだろう。
このデッキで、赤マナソースが足りているのか疑問だ。シミックの印鑑を赤マナが出るやつにするか、島を山に差し替えた方がよいだろう。もっとも、セオリーのうえでは、燎原の火を放った後は印鑑があるため、青マナは赤マナよりも重要になる。トーモッドの墓所は使えるシチュエーションが少なすぎる。ドラゴンストームが相手なら疑念の影が欲しい。道化の帽子と疑念の影の両方を使えれば、相性の悪いマッチアップの改善が見込める。火山の鎚と裂け目の稲妻、どちらがよいかは決められないので、自分たちでプレイテストするときに判断してくれ。
Jonathan Young はユニークなトロンを使って南カリフォルニアを制した。以下がリストだ。
4 Bogardan Hellkite
4 Compulsive Research
3 Demonfire
4 Electrolyze
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
4 Remand
4 Repeal
2 Tidings
3 Wildfire
4 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Muse Vessel
2 Pyroclasm
3 Serrated Arrows
4 Spell Snare
3 Trickbind
このトロンの良い点だが、やることがわかりやすいところだ。トロンを揃え、火力を相手にたたきつけて勝つ。ヘルカイト4枚、悪魔火3枚、電解4枚と入っていれば、相手のライフは速やかに0になるだろう。俺はこのバージョンはこのままでいいと思う。Jonathan、オマエの構築は全て的確だ。デッキはキャントリップで溢れているし、鋸の刃はサルタリーの僧侶やヴェグの聖騎士を除去できる。あえてデッキを変えるなら、山と島を1枚ずつ外して印鑑にするくらいか。呪文の噴出など、時のらせんで入ったカードよりも安定性(だが強くないというわけではない)を求めるなら、これこそがお勧めトロンだ。カードパワーという点で他に後れを取るかもしれないが、トロンを安定して揃えるならイチオシ。
今度は、Evan Buckner、テネシーで4位に入った。
2 Triskelavus
2 Careful Consideration
4 Compulsive Research
1 Demonfire
2 Electrolyze
3 Foriysian Totem
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
4 Remand
4 Repeal
1 Spell Burst
3 Spell Snare
3 Wildfire
2 Academy Ruins
1 Gemstone Mine
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
1 Urza’s Factory
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Bottle Gnomes
2 Commandeer
2 Confiscate
1 Demonfire
3 Jester’s Cap
3 Pyroclasm
まず突っ込みから入ろうか。ウルザの工廠はデッキのどの土地とも噛み合わない。トロン以外の無色マナを入れたのに、毎ターン8マナ使って2/2では割に合わない。アカデミーの廃墟はトリスケラバスと相性がよいが、廃墟を2枚入れるならトリスケラバスは3枚必要で、逆にトリスケラバスが2枚なら廃墟は1枚で足りる。俺なら一度に呪文の噴出と燎原の火両方は使わない。トロンの勝ち方は2つある。燎原の火で相手の場を薙ぎ払い、こちらは素早く復旧して優位に立つ方法が一つ。場をコントロールして、呪文の噴出をバイバックして相手に何もさせないのがもう一つ。フォライアスのトーテム像は面白い。ファイレクシアのトーテム像の方が赤だったらどんなにヤバいことになっていたろうか。起動に3マナしかかからない!連絡よりも入念な考慮を使っている点はいい。だがトーテム像とは良くないだろう。3ターン目にトーテム像を置くなら、次のターンは連絡のほうがマナの関係上あっている。入念な考慮を使うなら、トーテム像ではなく印鑑のほうがいいだろう。あとは呪文嵌めか撤廃を1枚外して悪魔火を。
ボトルのノームとアカデミーの廃墟は生き残りたい人向けかもな。
Nick Robinsonは緑入りトロンを使い、ケンタッキーの決勝で散った。
2 Bogardan Hellkite
3 Simic Sky Swallower
4 Compulsive Research
2 Confiscate
2 Demonfire
4 Izzet Signet
4 Remand
4 Repeal
4 Rune Snag
3 Simic Signet
1 Spell Burst
2 Tidings
2 Wildfire
2 Breeding Pool
1 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Annex
1 Confiscate
3 Plagiarize
3 Spell Snare
4 Steamcore Weird
シミックの空呑みは大空の覇者だ。タイマンではアクローマだけがこいつを倒せる。マナ漏出ではなくルーンのほつれを入れているのはいい感じだ。押収か撤廃を1枚外して呪文の噴出を追加する。メタゲームがはっきりしないなら、押収は入れるのに悪くはないカードだ。あとは吸収するウェルクを1枚外して、呪文の噴出をもう1枚。(プロテクション赤を殺せる)蒸気核の奇魔は面白い。盗用だが、使える場面が少ないので俺の好みじゃない。たしかにこれが必要な時に通すことができれば、おそらくは勝てるだろうが、使って勝つよりも手札に腐らせることの方が多いだろう。
Hoomanも同種のシミックの空呑みが入ったトロンで選手権を制した。俺はこのデッキも好きで、コメントはNickと同じだが、シミックの空呑みは4枚も要らない。1枚は吸収するウェルクに交換したほうがいいだろう。大竜巻もコストがかさみ、どんなシチュエーションでも燎原の火のほうが使い勝手がいい。(大竜巻をいれるくらいなら)火山の鎚や応じ返しのほうがまだいいかもな。
2 Bogardan Hellkite
2 Azorius Signet
4 Compulsive Research
2 Demonfire
4 Electrolyze
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
2 Mirari
4 Remand
4 Repeal
2 Spell Burst
3 Wildfire
2 Island
1 Mountain
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Flashfreeze
4 Psychic Possession
4 Pyroclasm
2 Spell Snare
1 Wildfire
このデッキを使ってStevenは7位入賞を果たした。きわめてスタンダードな作りだが、2つテクっぽいカードがある。一つ目がメインのミラーリ。このカードが以下に強いかよくわかる・・・のだが、使って起動できたためしがなかった。脅迫的な研究をコピーできるような状態なら、たいがいはとっくに勝っている。もう一つ目を引くのが精神の占有。青いミラーマッチなら盗用よりも使い物になるだろう。瞬間凍結もよさげだ。喧噪の貧霊やら番狼などに、2マナで対処してくれるなら上出来。
2 Bogardan Hellkite
4 Careful Consideration
2 Confiscate
2 Demonfire
4 Izzet Signet
4 Remand
3 Repeal
4 Rune Snag
2 Simic Signet
2 Spell Burst
4 Think Twice
1 Whispers of the Muse
3 Wildfire
3 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Annex
3 Giant Solifuge
1 Repeal
2 Serrated Arrows
3 Sulfurous Blast
3 Trickbind
Rayはミネソタで3位。このデッキは実に素直な構成だが、カードドローに関してはずいぶん特殊だ。4枚の熟慮に8枚のカウンター。すると入念な考慮が俄然活きてくる。Rayは構築に関してはいい仕事をした。カードドローはすべてインスタントなため、カウンターを構える時間があり、またカウンターの必要がないなら、入念な考慮をメインでプレイすればいいだけの話だ。正直なところ、もし今が世界選手権直前で、トロンを使うとしたら、インスタントでドローできてカウンターを使いやすい、このバージョンに沿った形にする。サイドボードの硫黄破は恐れ入った。先手なら、Zoo相手の硫黄破は神の怒りと同じだ。番狼、密林の猿人、瘡蓋族のやっかい者をまとめて墓地に送れる。後手ならたまに間に合わないこともあるものの、全体を通して、特に印鑑が置ければ強いカードだ。
4 Court Hussar
3 Triskelavus
4 Azorius Signet
4 Compulsive Research
3 Condemn
3 Faith’s Fetters
2 Izzet Signet
4 Remand
3 Spell Burst
2 Tidings
4 Wrath of God
1 Academy Ruins
4 Adarkar Wastes
1 Azorius Chancery
1 Boros Garrison
4 Hallowed Fountain
1 Island
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Annex
1 Condemn
2 Demonfire
3 Disenchant
1 Faith’s Fetters
2 Mirari
2 Willbender
Brandonは面白そうなトロンを駆って、アイオワで1位を取った。このデッキは普通なら苦手であろう、クリーチャーデッキに強い。唯一の欠点として、コントロール相手でたまに必要なカードを引けないこともある。このデッキは、ガジーの輝き相手ならトロンをさっさと揃えること、コントロールでも相手よりも多くのマナを並べることで勝ち抜いてきた。単純明快でよいプランだ。
Brandonのデッキの場合、2枚目のアカデミーの廃墟が必要だと俺は思う。宮廷の軽騎兵を1枚外して、勝ちカードの悪魔火かアクローマあたりに変える。糾弾や信仰の足枷のような白いカードをサイドに移すことも考えてみよう。基本的に、クリーチャーデッキが多いならアゾリウストロンのほうがよいが、そうでないならイゼットロンを勧める。仮にクリーチャー除去を3枚外して悪魔火に差し替えたとして、クリーチャー相手の勝率がどれほど落ちるかについては、今ここで書けるほどではないが、次回の記事でそのあたりに触れよう。
結論。トロンはとても強いデッキだ。時のらせんから、呪文の噴出、ボガーダンのヘルカイト、トリスケラバス、吸収するウェルク、アカデミーの廃墟などなど、たくさんのカードが入って大幅に強化された。
ではまた。お前さんのトロンが上手く揃いますように・・・
Antonino De Rosa
次は戦略論やりますとか書いておいて、
いつのまにか変わってたのは内緒。
アゾリウストロンvsイゼットロン
選手権の後、その辺の奴らに、次は俺が何をどのアーキタイプをネタにして書けばいいか聞いてみた。俺が気になってた、ウルザトロンという答えが返ってきたときにはエクスタシーだったね。選手権のデッキリストを見る限りでも、ウルザトロンは組み方がたくさんある。最も多い色の組み合わせは青白と青赤だ。今回やりたいのは、様々なバージョンのウルザトロンの組み方、そしてできればどれが一番強いかはっきりさせることだ。
世界選手権に向けてトロンのいろいろなバージョンを試しているが、このデッキの懐の広さを語らせてもらおう。アメリカのMtGの未来を担うBen Linquistがいかにこのデッキが素晴らしいか話していた。ぶっ壊れた精神隷属機とメムナークがスタンダード落ちしてから、このデッキは構成パーツの大半をなくしたと考える奴もいる。景河とメロクのいないトロンなんてプレイするのは馬鹿だという奴はもっといる。だが、トロンさえ揃ってしまえば、相手の動きをいなしつつダイナミックな動きができるんだ。
Kyle Sanchezみたいに気の利いた導入が書けなくて残念だ。だが、中身ははるかに充実しているぜ。俺の知っている限り、Kyleはもっとも馬鹿みたいに頭が切れる奴かもしれない・・・Gerard Fabianoの次にな。
まずお目にかけたいのは、呪文の噴出をバイバックで上手く使い回す青白トロンだ。
2006 Champs - 1st Place Robert Beverley III
1 Chronosavant
2 Draining Whelk
4 Azorius Signet
3 Condemn
1 Demonfire
3 Overrule
4 Remand
3 Repeal
2 Spell Burst
4 Spell Snare
3 Tidings
3 Whispers of the Muse
3 Wrath of God
4 Adarkar Wastes
2 Azorius Chancery
4 Hallowed Fountain
2 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
1 Demonfire
1 Disenchant
2 Faith’s Fetters
2 Rewind
1 Sacred Mesa
2 Teferi, Mage of Zhalfir
2 Trickbind
3 Weathered Wayfarer
1 Wrath of God
今俺たちがどういうトロンを組んでいるのかについて書く代わり(そんなことしようものならチームメイトに殺されちまう)、州選手権で出てきたリストのうち、好みの物を徹底検証する。俺だったらこうする、ここは気に入らないという部分も含めて書いていく。
デッキリストを見て、このリストからどうするのか聞かれた。俺はクリーチャー除去が好きなので、4枚目の神の怒りは外せない。外すのは連絡1枚。ミューズの囁きが入っているので、連絡は2枚もあれば十分だ。また、このデッキが脅迫的な研究を入れていないのもわからない。たしかにトロンを揃えた後なら他のドローカードの方が強いが、緑以外のカードでトロンをサーチするならこちらの方が強い。まああえて脅迫的な研究を使わないとしたら、カードを確実に増やせるやつで良いのだろう。あと、俺なら棄却を1枚外して呪文の噴出に差し替える。クロノサヴァントをデッキに入れる気にはならない。5/5以上をデッキに入れるとしたら、アクローマを1枚。最後に、呪文嵌めを1枚減らして悪魔火を追加する。
次のはJesse Butlerのトロン。ジョージアで7位に入った。
Izzetron Jessie Butler
3 Bogardan Hellkite
2 Triskelavus
3 Annex
4 Compulsive Research
2 Demonfire
4 Izzet Signet
2 Mana Leak
3 Pyroclasm
4 Remand
3 Repeal
2 Simic Signet
2 Tidings
3 Wildfire
3 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Giant Solifuge
1 Govern the Guildless
2 Jester’s Cap
3 Spell Snare
2 Tormod’s Crypt
4 Volcanic Hammer
俺のもっともオキニなタイプだ。まずはボガーダンのヘルカイトを外して吸収するウェルクに入れ替える。紅蓮地獄は要らない。こいつでは殺したいクリーチャーを殺せないため。サイドボード用カードとして使うことはあるだろうが、どのデッキにも使えるとは思わない。早いデッキ相手なら燎原の火のほうが有効だ。こちらが殴りきられる前にプレイできたなら、相手はそこから復旧できない。なので、3枚の紅蓮地獄を外して空いたスロットは、4枚目の撤廃と、3・4枚目のマナ漏出を入れる。併合はいいカードだ。燎原の火と相性も良く、ミラーマッチに効くカードがメインから入っているのが心強い。サイドボードに4枚目が欲しい。呪文嵌めと取り替えるのがいいだろう。
このデッキで、赤マナソースが足りているのか疑問だ。シミックの印鑑を赤マナが出るやつにするか、島を山に差し替えた方がよいだろう。もっとも、セオリーのうえでは、燎原の火を放った後は印鑑があるため、青マナは赤マナよりも重要になる。トーモッドの墓所は使えるシチュエーションが少なすぎる。ドラゴンストームが相手なら疑念の影が欲しい。道化の帽子と疑念の影の両方を使えれば、相性の悪いマッチアップの改善が見込める。火山の鎚と裂け目の稲妻、どちらがよいかは決められないので、自分たちでプレイテストするときに判断してくれ。
Jonathan Young はユニークなトロンを使って南カリフォルニアを制した。以下がリストだ。
4 Bogardan Hellkite
4 Compulsive Research
3 Demonfire
4 Electrolyze
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
4 Remand
4 Repeal
2 Tidings
3 Wildfire
4 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Muse Vessel
2 Pyroclasm
3 Serrated Arrows
4 Spell Snare
3 Trickbind
このトロンの良い点だが、やることがわかりやすいところだ。トロンを揃え、火力を相手にたたきつけて勝つ。ヘルカイト4枚、悪魔火3枚、電解4枚と入っていれば、相手のライフは速やかに0になるだろう。俺はこのバージョンはこのままでいいと思う。Jonathan、オマエの構築は全て的確だ。デッキはキャントリップで溢れているし、鋸の刃はサルタリーの僧侶やヴェグの聖騎士を除去できる。あえてデッキを変えるなら、山と島を1枚ずつ外して印鑑にするくらいか。呪文の噴出など、時のらせんで入ったカードよりも安定性(だが強くないというわけではない)を求めるなら、これこそがお勧めトロンだ。カードパワーという点で他に後れを取るかもしれないが、トロンを安定して揃えるならイチオシ。
今度は、Evan Buckner、テネシーで4位に入った。
2 Triskelavus
2 Careful Consideration
4 Compulsive Research
1 Demonfire
2 Electrolyze
3 Foriysian Totem
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
4 Remand
4 Repeal
1 Spell Burst
3 Spell Snare
3 Wildfire
2 Academy Ruins
1 Gemstone Mine
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
1 Urza’s Factory
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Bottle Gnomes
2 Commandeer
2 Confiscate
1 Demonfire
3 Jester’s Cap
3 Pyroclasm
まず突っ込みから入ろうか。ウルザの工廠はデッキのどの土地とも噛み合わない。トロン以外の無色マナを入れたのに、毎ターン8マナ使って2/2では割に合わない。アカデミーの廃墟はトリスケラバスと相性がよいが、廃墟を2枚入れるならトリスケラバスは3枚必要で、逆にトリスケラバスが2枚なら廃墟は1枚で足りる。俺なら一度に呪文の噴出と燎原の火両方は使わない。トロンの勝ち方は2つある。燎原の火で相手の場を薙ぎ払い、こちらは素早く復旧して優位に立つ方法が一つ。場をコントロールして、呪文の噴出をバイバックして相手に何もさせないのがもう一つ。フォライアスのトーテム像は面白い。ファイレクシアのトーテム像の方が赤だったらどんなにヤバいことになっていたろうか。起動に3マナしかかからない!連絡よりも入念な考慮を使っている点はいい。だがトーテム像とは良くないだろう。3ターン目にトーテム像を置くなら、次のターンは連絡のほうがマナの関係上あっている。入念な考慮を使うなら、トーテム像ではなく印鑑のほうがいいだろう。あとは呪文嵌めか撤廃を1枚外して悪魔火を。
ボトルのノームとアカデミーの廃墟は生き残りたい人向けかもな。
Nick Robinsonは緑入りトロンを使い、ケンタッキーの決勝で散った。
2 Bogardan Hellkite
3 Simic Sky Swallower
4 Compulsive Research
2 Confiscate
2 Demonfire
4 Izzet Signet
4 Remand
4 Repeal
4 Rune Snag
3 Simic Signet
1 Spell Burst
2 Tidings
2 Wildfire
2 Breeding Pool
1 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Annex
1 Confiscate
3 Plagiarize
3 Spell Snare
4 Steamcore Weird
シミックの空呑みは大空の覇者だ。タイマンではアクローマだけがこいつを倒せる。マナ漏出ではなくルーンのほつれを入れているのはいい感じだ。押収か撤廃を1枚外して呪文の噴出を追加する。メタゲームがはっきりしないなら、押収は入れるのに悪くはないカードだ。あとは吸収するウェルクを1枚外して、呪文の噴出をもう1枚。(プロテクション赤を殺せる)蒸気核の奇魔は面白い。盗用だが、使える場面が少ないので俺の好みじゃない。たしかにこれが必要な時に通すことができれば、おそらくは勝てるだろうが、使って勝つよりも手札に腐らせることの方が多いだろう。
Hoomanも同種のシミックの空呑みが入ったトロンで選手権を制した。俺はこのデッキも好きで、コメントはNickと同じだが、シミックの空呑みは4枚も要らない。1枚は吸収するウェルクに交換したほうがいいだろう。大竜巻もコストがかさみ、どんなシチュエーションでも燎原の火のほうが使い勝手がいい。(大竜巻をいれるくらいなら)火山の鎚や応じ返しのほうがまだいいかもな。
2 Bogardan Hellkite
2 Azorius Signet
4 Compulsive Research
2 Demonfire
4 Electrolyze
4 Izzet Signet
4 Mana Leak
2 Mirari
4 Remand
4 Repeal
2 Spell Burst
3 Wildfire
2 Island
1 Mountain
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Flashfreeze
4 Psychic Possession
4 Pyroclasm
2 Spell Snare
1 Wildfire
このデッキを使ってStevenは7位入賞を果たした。きわめてスタンダードな作りだが、2つテクっぽいカードがある。一つ目がメインのミラーリ。このカードが以下に強いかよくわかる・・・のだが、使って起動できたためしがなかった。脅迫的な研究をコピーできるような状態なら、たいがいはとっくに勝っている。もう一つ目を引くのが精神の占有。青いミラーマッチなら盗用よりも使い物になるだろう。瞬間凍結もよさげだ。喧噪の貧霊やら番狼などに、2マナで対処してくれるなら上出来。
2 Bogardan Hellkite
4 Careful Consideration
2 Confiscate
2 Demonfire
4 Izzet Signet
4 Remand
3 Repeal
4 Rune Snag
2 Simic Signet
2 Spell Burst
4 Think Twice
1 Whispers of the Muse
3 Wildfire
3 Island
4 Shivan Reef
4 Steam Vents
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
3 Annex
3 Giant Solifuge
1 Repeal
2 Serrated Arrows
3 Sulfurous Blast
3 Trickbind
Rayはミネソタで3位。このデッキは実に素直な構成だが、カードドローに関してはずいぶん特殊だ。4枚の熟慮に8枚のカウンター。すると入念な考慮が俄然活きてくる。Rayは構築に関してはいい仕事をした。カードドローはすべてインスタントなため、カウンターを構える時間があり、またカウンターの必要がないなら、入念な考慮をメインでプレイすればいいだけの話だ。正直なところ、もし今が世界選手権直前で、トロンを使うとしたら、インスタントでドローできてカウンターを使いやすい、このバージョンに沿った形にする。サイドボードの硫黄破は恐れ入った。先手なら、Zoo相手の硫黄破は神の怒りと同じだ。番狼、密林の猿人、瘡蓋族のやっかい者をまとめて墓地に送れる。後手ならたまに間に合わないこともあるものの、全体を通して、特に印鑑が置ければ強いカードだ。
4 Court Hussar
3 Triskelavus
4 Azorius Signet
4 Compulsive Research
3 Condemn
3 Faith’s Fetters
2 Izzet Signet
4 Remand
3 Spell Burst
2 Tidings
4 Wrath of God
1 Academy Ruins
4 Adarkar Wastes
1 Azorius Chancery
1 Boros Garrison
4 Hallowed Fountain
1 Island
4 Urza’s Mine
4 Urza’s Power Plant
4 Urza’s Tower
4 Annex
1 Condemn
2 Demonfire
3 Disenchant
1 Faith’s Fetters
2 Mirari
2 Willbender
Brandonは面白そうなトロンを駆って、アイオワで1位を取った。このデッキは普通なら苦手であろう、クリーチャーデッキに強い。唯一の欠点として、コントロール相手でたまに必要なカードを引けないこともある。このデッキは、ガジーの輝き相手ならトロンをさっさと揃えること、コントロールでも相手よりも多くのマナを並べることで勝ち抜いてきた。単純明快でよいプランだ。
Brandonのデッキの場合、2枚目のアカデミーの廃墟が必要だと俺は思う。宮廷の軽騎兵を1枚外して、勝ちカードの悪魔火かアクローマあたりに変える。糾弾や信仰の足枷のような白いカードをサイドに移すことも考えてみよう。基本的に、クリーチャーデッキが多いならアゾリウストロンのほうがよいが、そうでないならイゼットロンを勧める。仮にクリーチャー除去を3枚外して悪魔火に差し替えたとして、クリーチャー相手の勝率がどれほど落ちるかについては、今ここで書けるほどではないが、次回の記事でそのあたりに触れよう。
結論。トロンはとても強いデッキだ。時のらせんから、呪文の噴出、ボガーダンのヘルカイト、トリスケラバス、吸収するウェルク、アカデミーの廃墟などなど、たくさんのカードが入って大幅に強化された。
ではまた。お前さんのトロンが上手く揃いますように・・・
Antonino De Rosa
コメント
驚きと共に、翻訳していただいたことに感謝です。
エクステンデッドではありますが、
神戸でチャーリーさんのトロンを見て以来、
僕も練習しています。
実際に使うかどうかはさておいて、
トロンは使って面白いデッキですね。